暮らしのこと
サラダ油とは?何からできた油か、ほかの植物油との違いを調べました
「サラダ油」という名前の植物は、どこにもありません。サラダ油とは、大豆・なたね・とうもろこしなどの植物から搾り、冷やしても濁らないように精製した油の総称です。
台所には、いつも大きなボトルの油が置いてあります。長いあいだ「サラダ油」と呼んで使ってきましたが、あるとき子どもに「これ、なんの油?」と聞かれて、うまく答えられませんでした。ごま油はごま、オリーブオイルはオリーブ。では、サラダ油の「サラダ」はいったい何なのか。調べたことをまとめます。
Q. サラダ油とは、何からできているの?
大豆やなたね、とうもろこし、ひまわり、米ぬかなど、決められた原料から搾った油を精製したものです。1種類の原料でつくられていることもあれば、複数の油を混ぜてあることもあります。
原材料名を見ると、「食用なたね油」「食用大豆油」のように書かれています。混ぜたものは「食用調合油」と表示されます。
Q. なぜ「サラダ」油という名前なの?
冷やしても濁ったり固まったりしにくいよう精製された油だからです。冷たいドレッシングに使っても分離しにくいので、「サラダ」に使える油、という意味の名前がついたと言われています。規格では、氷水程度の温度で長時間冷やしても濁らないことが目安とされています。
Q. サラダ油と植物油の違いは?
「植物油」は、植物から搾った油すべてを指す大きなくくりです。ごま油もオリーブオイルも植物油です。サラダ油は、その中の「精製して、冷やしても濁らないようにしたもの」という位置づけです。
Q. 圧搾と抽出は、何が違うの?
油の搾り方に、大きく二通りあります。
圧搾(あっさく)は、原料を機械で押してぎゅっと搾る方法です。昔ながらのやり方で、取れる量は多くありません。
抽出は、搾ったあとの残りかすにヘキサンという溶剤をしみこませて、残った油まで取り出す方法です。そのあと加熱して溶剤を飛ばします。大容量で価格の手ごろな油は、抽出や、圧搾と抽出の組み合わせでつくられていることが多いそうです。
Q. ボトルのどこを見れば見分けられる?
「圧搾」「しぼり」「一番搾り」「低温圧搾」といった言葉が書いてあれば、機械で搾ったものです。とくに何も書かれていなければ、溶剤を使う方法の可能性があります。ごま油や、エキストラバージンのオリーブオイルは、たいてい圧搾だけでつくられているそうです。
どちらが良い・悪いではなく、知ってから選ぶ
これは優劣の話ではないと思っています。値段も、揚げ物に向くか炒め物に向くかも違います。ただ、同じ「植物油」というひとことの中に、まったく違うつくり方が隠れていると知ってからは、なんとなく手に取るのをやめて、表示を一度見るようになりました。
わが家も、家じゅうの油を圧搾のものに変えたわけではありません。揚げ物にはふだん使いの値段のものを使っています。その代わり、香りのいい油を一本だけ持つようにしました。料理が得意ではないので、蒸した野菜や炊きたてのごはんに、いい油をひとまわしかけるだけ。それだけで「ちゃんと作った」ような気持ちになれるので、油は私にとって、頑張らずに満足するための調味料のような存在です。
この記事を書いた人
石本 由貴natural select shop こけもも 店主
福岡県柳川市で、自然食品店「こけもも」の開業を準備しています。
元・歯科衛生士。自然食品のお店で働いた経験から、食と体のことを考えるようになりました。
小学生の子ども2人を育てながら、料理が得意ではない自分でも続けられる「選び方」を探しています。
こけももは、福岡県柳川市新外町の自然食品店です。オンラインショップでも商品をご覧いただけます。
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